お問い合わせ
2026 / 06 / 30 更新 2026 / 09 / 30 セキュリティ

ChatGPTのアカウント共有はできる?士業事務所のID管理と移行手順

Lead

ChatGPTのアカウントを職員で共有してよい?公式の共有ポリシーを確認し、利用者別IDへの移行、会話・連携先の棚卸し、退職時の権限確認を進める手順を紹介します。

ChatGPTを所内で使うとき、ひとつのログイン情報を職員に配る運用は見直しが必要です。OpenAIの公式ポリシーは、アカウントを作成した本人が利用し、別の人が使う場合は自分のアカウントを作るよう案内しています。同じ本人が複数の端末で使うことと、複数人で使い回すことは区別されています。OpenAIのアカウント共有ポリシー

税理士・社労士・弁護士事務所で共有している場合は、利用者ごとのアカウントへ移す計画を立てます。移行時には、会話や添付資料をどこへ残すか、接続した業務ツールを誰が引き継ぐかも確認してください。この記事では、その確認表と進め方を提案します。

アカウント共有と、チームでの利用はどう違う?

まず、共有しているものを書き出します。ログイン情報、端末、資料の保存先、業務上の確認手順を分け、変更する箇所と担当者を決めます。

確認するもの所内で確かめること見直し方の例
ログイン情報同じメールアドレスとパスワードを誰が使っていますか利用者別のアカウントに分ける
共用端末前の利用者がログインしたままになっていませんか利用終了時のログアウトを確認する
会話・添付資料誰の業務の記録で、誰に見せる必要がありますか必要な業務記録を承認された保存先へ引き継ぐ
接続先メールやドライブとの連携を誰が設定しましたか接続先と権限を確認し、不要な連携を解除する
管理担当契約、利用者の追加、退職時の変更を誰が扱いますか担当者と確認手順を決める

「資料をチームで共有する必要がある」場合も、ログイン情報の共用を前提にせず、利用するサービスが認める共有方法と閲覧権限を確認します。共有できる対象や管理機能は、契約プランの公式資料と実際の設定で確かめてください。

個別IDに移す前に、何を残す?

いきなりアカウントや履歴を削除せず、業務の継続に必要な記録を特定します。顧問先の資料を含む会話を職員全員へ複製する方法は避け、必要な担当者と保管場所を決めてから移してください。

移行表には、利用者、対象業務、残す記録、保存先、接続先、移行確認者を記入します。たとえば、公開資料だけを使った練習用の会話と、顧問先資料を添付した会話は、引継ぎの必要性と閲覧範囲を別々に判断する設計です。これは運用例であり、実在の事務所の事例ではありません。

記録する項目はAI利用ログの作り方も参照してください。個別IDを発行することと、誰が何を確認したかを業務記録に残すことを、一緒に進めます。

退職・異動時は、どこまで確認する?

退職・異動の手順には、アカウントの停止だけでなく、ログイン中の端末、共有リンク、接続した外部サービス、引継ぎ先の権限を含めます。各操作が可能か、誰が実行できるかを契約と管理画面で確かめ、変更後の状態を記録してください。

不明なアクセスが疑われる場合、OpenAIはパスワード変更と二要素認証の有効化を案内しています。公式の対応案内 所内ではあわせて、確認担当への連絡と、影響を調べるために必要な事実の保全を進めてください。

法人プランに変えれば確認は終わる?

プラン名だけで決めず、利用者別ID、管理者権限、ログの取得、保存・削除、連携先の制御について、必要な機能と契約条件を照合します。「法人向けなら、必要な監査ログをすべて取得できる」とは扱わず、契約前の確認表に回答と根拠を残してください。

AI導入のセキュリティチェックリストで、製品側に確認する条件と所内で決める手順を分けられます。情報の入力可否から見直す場合は、顧問先情報をAIに入力する前の確認手順から進めてください。

Author · 著者

中 翔